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  • Kaori Uetake

交通関係のナッジ2:鉄道駅・空港編

前回に引き続き、今回は、鉄道駅や空港などの公共交通機関での事例です!



◾️スムーズな人流を促すナッジ:錯視サイン


京急の羽田空港駅で導入されている、空港への順路を示すためのユニークなサインのご紹介です。

まず何より目を引きます(Attractive)。そして、空港利用者は外国の方も多いので、言語に頼らない案内手段としてスムーズな動線確保に役立ちそうです。


京急電鉄プレスリリース「鉄道事業者として日本で初めて錯覚を活用した「錯視サイン」を導入」


近鉄でも類似の取組があるようです。

「実用的なトリックアート」が桑名駅に出現




◾️転落抑止ナッジ:線路と直交するプラットフォームベンチ


鉄道駅でのホームドアは着実に数が増えてきていますが、全ての駅に設置するにはまだ時間がかかります。プラットフォームから線路への転落事故のうち、ベンチが関係しているものが少なくないことがわかったため、プラットフォームのベンチを線路と直交する形で設置する取組が行われています。


駅のベンチ。向きを変えるだけで転落防止?


物理的環境を再デザインすることで構造的に行動変容を促す手法は、ナッジの弱点である持続性(馴化=刺激に慣れてしまうこと)への対策としても優れています。




◾️自殺予防ナッジ:青色LED照明


人身事故対策として、鉄道会社による導入が先行していましたが、東京大学のチームによる頑健な効果検証においても予防効果が確認されています。


色という視覚的な刺激が知らず知らずのうちに人間の行動に大きな影響を与えることがわかる例です。


東京大学プレスリリース「青色灯設置により、列車への飛び込み自殺が減少」




◾️スムーズな乗降を促すナッジ:プラットフォームでの動線の明示


ロンドンの地下鉄での事例です。


画像


日本でも乗車口やどう並ぶかなどのサインがプラットフォームにありますが、これだけはっきり示されていると初めて来た人でも迷うことがなさそうです。



出典 Kingsley Offiaeli, Firat Yaman, Social norms as a cost-effective measure of managing transport demand: Evidence from an experiment on the London underground, Transportation Research Part A: Policy and Practice,

Volume 145, 2021, Pages 63-80, https://doi.org/10.1016/j.tra.2020.12.006



以上、鉄道や空港でのナッジ事例のご紹介でした!


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